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November 17, 2006

いつか髪を切る日


 そんなこんなで、もはや年末になろうかという気配だ。今年一年を振り返ってみたりする手もあるが、後ろを向くとロクなことにならなそうな予感がするのでやめておくことにした。バックミラーのない人生で。事故った場合はお気の毒ということでどうぞよろしく。とりあえず、現在のBGMはDovesとTravis。秋冬には最適な音楽かと思われる。しっかし、なんだかんだいっても僕はUK路線が好きだな。昔っから聴いているので、どのバンドを聴いても身体に浸透するのが早いらしい。英国人に生まれるべきだったのかもしれない。この考えは確実にまちがってるけど。なぜなら、英国には蕎麦がない。東京には空がないくらい、英国には蕎麦がないわけで、ついでに言えばほとんど味覚障害的な国だと思われた。冷静に考えると不思議な国だ。なぜあの味でみんな黙っているのか? 紳士的であるにもほどがある。

 まあいいや。だって僕は英国人じゃないし。どうでもいいけど言ってみた。え~、英国と言えば、来月に英国人であるジュリアン・バーンズの新刊「イングランド・イングランド」が発売されるもよう。これ、けっこう楽しみ。この人、久しく本を出してなかった気がする。そして、最近ようやく「アフターダーク」を読んでみた。「ねじまき鳥」以降、もはや急いで手にしなくてもいい作家になってきた気配すらあり。相変わらず巧いし読ませるけど――短いのであっという間に終わった――現在を描くと違和感があるなあと。ついでに言えばお得意の比喩や誇張にやっつけ感がちょっとあった気が。毎回同じことをやってると本人は飽きるだろうけど、読者はおそらく以前のタッチを求めているわけで、そのへんが作家も難しいんだろうなあと思った。「風の歌を聴け」くらいからリアルタイムで追っている人たちの中には、ここ2・3作で見切りをつけそうな感じさえある。いや、僕は読むけどね。新刊ですぐに手にしなかったとしても。

 いつか機会があったら、髪を短くしようと思っている。それはたぶん、僕のことを誰も知らない場所に行ったときの話で、いつの日になるのかわからない。そもそもそんな日が来るのかどうかさえ知らないが。僕のことを誰も知らない土地であれば、「いや、俺は最初からこの髪だし」って余裕な顔をしていられるし、「うわっ、その髪型はないでしょう」と言われる危険性もないわけだ。リスク回避。うん、クレイジーな父が死んで、東北方面の冴えない家を相続した場合にはその作戦で行こう。そして、短い髪で釣りをしよう。夏には素足で川に入ろう。平気な顔で煙草を砂利道に捨てよう。無駄に家と家の間隔が長い道を歩いて、やたら星が見える夜空を見上げてみたりしよう。仕方がないから、ときどき父を思い返そう。いつか、その土地で誰かと親しくなったらこう言おうと思う。「俺、昔はけっこう髪が長かったんだよね」と。


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Comments

どうも。秋冬になるとトラヴィス。わかる気がいたします。そして私もほうじ茶がないとダメなのでアイルランドには住めないくさいです。

・・・私は「スプートニクの恋人」を最後に読まなくなってしまった口です。そして、私の中ではduzzさんの髪型はなぜか中村俊輔になっております(笑)。

Posted by: tak | November 24, 2006 at 10:56 PM

トラヴィスとかそのへん、最近聴きはじめたんですよ。
またUKよりな日々なのですが、なかなか良いですねえ。
そうそう、「スプートニク」あたりでもういいかなって
なりますよね、あれ・笑

あっ、それは以前、その人に似ている説が漂っていたからでしょう。
とくに似てないくさいのですが、いまだに言われることもあり。

Posted by: duzz | November 25, 2006 at 01:32 AM

00f[0-9]466 73V[0-9]601

Posted by: Jarred | July 25, 2014 at 08:35 PM

FedericbeB

Posted by: Eloy | September 04, 2014 at 09:43 AM

57N[0-9]310 01n[0-9]791

Posted by: Phillip | September 09, 2014 at 04:42 PM

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