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March 17, 2007

ひとり会議議事録

 

 角膜炎と血膜炎を併発した。弊社調べによれば、これはかなり厄介な症状だ。なにしろ目がひどく赤い。赤目プロくらい赤い。赤目プロを知らない人は「白土三平全集」でも読んでくれ。おすすめは「カムイ伝」かな。まあいいや。とにかく僕の右目はひどく赤くなっていて、秘められた何かしらの能力が覚醒したかのような仕上がりだった。レーダーに敵影なし。レーダーに敵影なし。

 午後になってだいぶ落ち着いたけど、腰痛が東洋医学的な一撃によって治ったと思ったら、今度は右目だ。最近の僕には異変が多発している。ひとり繁忙期なのかもしれない。あるいは、何かを変えるときがきているのかもしれない。

 慣れ親しんだスタイルを変えるのはなかなか難しい。で、僕はお得意の自分との対話をはじめた。自分と対話しながら、これからどうしたいのか、何をしたいのかと考える。ひとり会議。僕は年に何度かまとまった休みをとってこれをやる。テーマはそのときによってさまざまだ。最近では今月の頭にやった。変わっていると思われるならそれでもいい。とにかく僕はそれをやるわけだ。着席。遠慮のない意見を聞かせてくれ。僕と僕。俺と俺。僕と君。俺とあんた。どれにしたって、ふたりでひとりだ。隠しごとはナシにしようぜ。あんたのことは昔からよく知ってるからな。その癖もスタイルも。ここが見直しの時期かもしれないってわけだ。さあ、話し合おうぜ。時間はいくらでもあるからさ。

 イメージ。まずは想像することからはじめる。で、その景色のなかに身を置いてみて、どんな気分がするのかと考えてみる。なるほど、こういう感じか。それがそうなりうるかもしれない僕の姿であり、君の姿というわけだ。それから、得るものと失うものを秤にかける。バランス。どちらがいまの自分にとって大切であるのか。どちらが今後の自分にとって必要であるのか。賛成票と反対票。僕の場合は反対票の方があっさり受理されやすい。なぜなら、反対票であれば現状維持でいいから。賛成票の場合は厄介だ。あんまり考えたくないくらい厄介だ。だから、しばらくはそこから目を逸らす。目を逸らしてはいられない状況になるまでやり過ごす。やがてそのときが来てしまったら、僕は大抵こう思う。なるほどね、と。

 イメージが済んだら、自分の考えを整理して再確認するために書きはじめる。まずはノートを用意してくれ。ノートの種類はなんでもいい。コクヨとか、コクヨとか、コクヨとか、どれでも好きなやつを選んでくれ。僕はべつにコクヨの回し者ではない。うん、そのへんで売ってるやつでいいよ。ペンを手にしたら議事録的にひとり会議のもようを書きはじめる。僕の場合なら、今まさに書いているような文章を書きはじめることになる。でもまあ、文体はどんな感じでも構わない。書き終わったら、それを読み返してみる。それでいくらかは自分の現状を再確認することができるはずだ。それでもすべての考えはまとまらないだろう。人は悩み、迷う生きものなので。「人間は考える葦である」って言ったのは誰だっけ?

 だから僕は考える。また、考える。

 

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