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1 post from October 2007

October 23, 2007

終わりなき夜に

 あれから何ヶ月が過ぎた?

 半年。前回ここに書いてからもう半年が過ぎた。恋人は月々の支払い的な痛みによって早く眠りにつき、僕はこうして久しぶりに文章を書いている。月に一度のこの時期がやってくると、女の子は大変だなと思う。あと10分でまた鎮痛剤を飲んでもいい時間になるが、彼女を起こして薬を飲ませた方がいいのか、そのまま寝かせておくべきなのかと僕は考える。こういうことは、男にはよくわからない。でも痛くて起きるはめになるくらいなら飲んだ方がいい。僕はそう判断し、彼女を起こして薬を飲むように勧める。薬とグラスに入った水を渡すと、喉が渇いているのか彼女は水だけを飲む。「えっ、水だけ?」という言葉で意図を伝えると、彼女は薬を飲んで呟く。「ありがとう」
 いえ、どういたしまして。それから彼女が再び眠りにつくまで一緒に横になる。規則的な寝息がまた聞こえてくると、僕はその場を離れてベランダでタバコを吸う。もう10月か、と考える。何かを変えようとしないと何も変わらない。僕は最近、シナリオ講座に通いはじめている。このままだと書けなくなっていくような気がしたから。手に入らないものをただひとり願い続けていてもモチベーションは下がるばかりで、ここらで最初から学び直さなければならないと思った。詐欺まがい商法に遭っている僕の知人はこう言った。「脚本をやったり、役者をしたり、あと音楽やっている人たちと、僕がしていることはそう変わらないと思う。成功するのはほんのひと握りのひとだけだから」。詐欺まがいと一緒にされるのもどうかと思ったが、まあ確かに一理あるのかもしれない。彼はまとまった金銭を投資して、僕らは時間を投資する。うまくいかなければ、どちらも同じ損失だ。むしろ時間の方が取り返しがつかないという意味では痛手なのかもしれない。彼はコツコツ働いて貯蓄すればまたある程度の金を手にすることができるが、僕らはコツコツ生きたところでもう20代には戻れない。

 それでも、今年の後半から来年にかけては学ぶ時期だ。結果を求めるのはそのあと。幸いなことに僕にはまだやる気がある。彼女はときおり目を覚まし、言葉にならない何かを呟く。眠っている喉元がひくひくと小刻みに動いている。なんとなくそこに手を当てる。歯を磨き、ベッドの空いているスペースを探して横になる。それから僕はこう思う。
求め続けているかぎり、それは終わらないのだと。


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